こんにちは、「自己破産ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
インターネット上のバナー広告やYouTube動画の合間の広告を見ていると、借金減額シミュレーターをよく見かけます。そんな借金減額シミュレーターについては、借金減額診断のカラクリが気になる方や借金減額シミュレーターってどんな仕組みなんだろうとお考えの方はかなり多いと思います。
今回のコラムでは、そんな疑問を持つ方に向けまして、借金減額シミュレーターについて、その仕組みや本当の効果について司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
借金でお悩みの方にとってはとっても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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借金減額シミュレーターは詐欺なの？借金減額診断のカラクリを解説！
インターネット上でよく見かける「借金減額診断」や「借金減額シミュレーター」で本当に借金が減額されるのでしょうか？
今回のコラムでは、借金減額シミュレーターのカラクリについて債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。
借金減額シミュレーターは本当に借金を減額できるのか？
借金減額シミュレーターについては、細かい部分は後で解説いたしますが、借金減額シミュレーターでも借金を減額できるのかはある程度ですが判断できます。そして、判断については大きく分けて２つの方法で減額診断を行います。
１つ目の方法は借金の利息を減らす手続きです。
借金を減額する方法の１つ目は借金の利息を減らすことです。例えば年率が１５%の場合に２００万円を３０日間だけ借りると、利息は以下の通りです。
２００万円×０．１５÷３６５日×３０日＝約２４，６５７円
利息は１カ月でもかなりの金額になりますので、利息をなくすだけでも返済額はかなり少なくなります。
この利息をカットして借金の完済を目指す手続きが「任意整理」になります。任意整理では、毎月の支払いの負担を軽くするために金融業者などの相手と将来利息のカットなどで和解をしたうえで借金の完済を目指す手続きになります。
例を挙げますと、約２００万円の借金がある場合の月々の返済額は約７万円になり、完済までの利息の合計は約５０万円になります。これを任意整理すると月々の返済額は約３万３千円になり、完済までの利息の合計はもちろんゼロ円になりますので、任意整理の借金減額の効果がよく理解できると思います。
ただし、任意整理の手続きを行うと、信用情報機関に事故情報が登録されますので５年程度の期間はローンやクレジットの利用ができなくなります。ただ、返しては借りるを続けていると永久に利息を支払い続けることになりますし、ずっとご自身の借金問題を解決できません。実は借金の返済を２カ月以上滞納してしまうとブラックリストに登録されてしまいますので、速やかに任意整理の手続きでご自身の借金問題を解決する方が遥かに健全な方法だと思います。
２つ目の方法は借金そのものを減らす手続きです。
ご自身の借金を減額する方法としての２つ目は借金そのものを減額する手続きです。
個人再生
個人再生は、借金の総額を約５分の１に減額することを裁判所に認めてもらい、その大幅に減額された借金を３年間で返済して解決する手続きです。借金の総額が大きく任意整理では対応できない場合に、個人再生を検討することになります。
個人再生も任意整理と同様に信用情報機関に事故情報が登録されますので、５年程度の期間はローンやクレジットの利用ができなくなります。
自己破産
自己破産の手続きは、ご自身が所有している財産を処分する代わりにすべての借金をなくすことを裁判所から認めてもらう手続きになります。自己破産は、借金がまったく返済できない場合に検討される手続きになります。ただし、自己破産が認められると借金はゼロになりますが、ご自身が所有している財産を処分されるというデメリットがあります。
自己破産も他の手続きと同様に信用情報機関に事故情報が登録されますので、５年程度の期間はローンやクレジットの利用ができなくなります。
借金減額シミュレーターは匿名で借金の減額診断が可能です。
借金減額シミュレーターとは、ネット広告のいくつかの質問に答えることで匿名で借金を減額できる可能性が分かる借金減額診断のことです。借金減額シミュレーターを利用すると、借金を減額できる金額や診断をしたご自身に合った手続きが診断できます。しかし、借金減額シミュレーターの中には電話番号のみしか入力する項目がないものもありますので、それだけでは借金減額の診断はできません。
借金減額シミュレーターの運営者は弁護士または司法書士に限られます。
借金減額シミュレーターの運営者は、弁護士事務所または司法書士事務所に限られます。実はGoogle広告やYahoo広告には広告を出稿するための審査があり、弁護士と司法書士以外の資格や一般の会社では借金減額シミュレーターの運営はできません！ですから、Google広告やYahoo広告に掲載されている事務所は、弁護士会や司法書士会に登録されている間違いなくちゃんとした弁護士や司法書士になります。
ただ、借金減額シミュレーターへの入力情報だけでは、残念ですが正確な借金の減額診断はできませんので、借金減額シミュレーターを設置する目的は、弁護士や司法書士の事務所へのお客様の利用を促すことになります。そのために匿名での利用は可能ですがメールアドレスや電話番号はしっかりと確認されます。
メールアドレスや電話番号を借金減額シミュレーターに入力すると、後日に弁護士や司法書士の事務所から連絡があるため、連絡されても大丈夫なメールアドレスや電話番号を記入しましょう。また、弁護士や司法書士の事務所から連絡があった時にはご自身の借金の詳細な情報を聞き取りされますので、その情報から月々の返済をどのぐらい減額できるかの正確な案内が可能になります。
結論からいうと、借金減額シミュレーターは弁護士か司法書士の事務所が運営していますので、詐欺などではありませんし怪しいわけではありません。しかし借金減額シミュレーターに入力した情報だけで正確な借金の減額の計算ができるわけではなく、後日のメールのやり取りやお電話でのリサーチによってご自身の借金がどのくらい減額できるかの正確な回答が可能になります。
借金減額シミュレーターを利用するメリット
まずは、借金減額診断を利用するメリットを紹介いたします。
無料で利用できます！
借金減額シミュレーターは、インターネットのネット環境さえあれば無料で利用ができますし、また匿名で利用できるため、借金減額シミュレーターを利用する敷居は低いと思います。
待つだけで借金減額の目安がわかる！
借金減額シミュレーターを使うと、弁護士や司法書士が実際に計算いたしますので、待っているだけで借金がどれだけ減額されるのかのある程度の目安が分かります。ただし、正確な金額でないことは前述した通りになりますのでご注意ください。
借金減額診断をきっかけに専門家と話ができる！
１番のメリットは間違いなく、この専門家と解決に向けての話しができることです。借金減額シミュレーターは、弁護士や司法書士の事務所が手続きを利用してもらうために設置していますので、借金減額シミュレーターの利用をきっかけに、借金問題を解決する専門家と直接話しをすることができます。
借金減額シミュレーターを利用するデメリット
ここでは借金減額シミュレーターのデメリットを解説いたします。
運営者から連絡が届きます！
これはメリットの裏返しになります。借金減額シミュレーターは、弁護士や司法書士の事務所が、自分たちの事務所への利用を促す目的で設置していますので、借金減額シミュレーターを利用すると運営者から連絡が届きます。借金問題を解決する専門家と直接お話しができるというメリットなのですが、あまり人と話しをしたくない方にとってはデメリットにもなります。
正確な数値ではありません
ここまで何度も説明をしていますが、借金減額シミュレーターでの診断は簡易的であるため正確ではありません。正確に借金がどれぐらい減額できるのかを知りたい人は、弁護士や司法書士の事務所に直接連絡をして算出してもらいましょう。
どうでしょうか、今回のコラム「借金減額シミュレーターのカラクリとは？司法書士が詳しく解説！」のテーマの解説は以上になります。
当コラムを運営する「自己破産ドットコム」では、借金のお悩みに関する無料相談だけでなく、今の月々の返済額がどれぐらい減額減るのかの借金減額無料診断を受け付けています。ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用して借金問題を解決していただきたいと思います。
それでは、久我山左近でした。
