こんにちは、「自己破産ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
自己破産の手続きは、ご自身が所有している財産を処分する代わりにすべての借金の返済義務を帳消しにすることを裁判所から認めてもらう手続きです。そんな強力な借金解決の方法である自己破産ですが、どんな状況でも借金の免除が受けられるという訳ではありません。
自己破産では借金を作ってしまった理由が問われることがあり、借金の理由がギャンブルや浪費であると、破産法上は自己破産を申し立てても借金の免除が受けられなくなる可能性があります。
今回の自己破産ドットコムのコラムでは、浪費が原因で借金を作った場合に自己破産を申し立てる時のリスクや注意点について司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
今回の記事は借金で悩んでいる方にとって、とても有益な内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
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浪費が原因でも自己破産の手続きは可能です！久我山左近が解説します！
ブランド品の購入や旅行や外食などの浪費が原因で借金を抱えてしまった人も多くいらっしゃると思います。浪費による借金は免責不許可事由にあたり、借金の免除が認められないことがあります。ただし、実務では裁判官の裁量免責によって自己破産できるケースがほとんどになります。
今回の記事では、浪費が原因で借金を作った場合に自己破産を申し立てる時のリスクや注意点について司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
浪費による借金でも自己破産で借金をゼロにできるのか？
ここからは借金の原因が浪費の場合でも、自己破産できるのかを解説いたします。原則として浪費が原因の借金は免責不許可事由に該当するケースがあります。
ただし、浪費が免責不許可事由に該当するかどうかは、その人の所有している財産や資産、収入などから総合的に判断されます。借金の主な原因が他の理由によるもので、浪費の割合が少ない場合は免責不許可事由に該当しない場合もあります。
浪費が原因の自己破産における注意すべきポイントを解説します。
ここからは、浪費が原因の自己破産において注意すべきポイントを解説いたします。
浪費だと通常の自己破産よりも費用がかかります。
自己破産には同時廃止事件と管財事件の２種類があります。
| 手続きの種類 | どのような人が該当するのか | 費用の相場 |
| 同時廃止事件 | 処分するほど価値ある財産がない人 | 裁判所費用：１〜３万円 |
| 管財事件 | ・住宅などの不動産を所有している人 ・９９万円を超える現金を持っている人 ・２０万円を超える資産を有している人 ・免責不許可事由に該当した人 | 裁判所費用：２０万円〜５０万円 |
浪費が原因の免責不許可事由に該当する場合の自己破産手続きは裁判所によって管財事件に割り振られます。管財事件は同時廃止事件とは異なり、裁判所に２０万円〜５０万円の予納金を支払う必要がありますので、一般的な自己破産の手続きよりかなり高額な費用がかかることになります。
手続きに時間がかかる可能性があります。
浪費が原因で管財事件に割り振られた場合には、同時廃止事件と比較して２倍以上の時間がかかることがあります。同時廃止事件は約半年程度で手続きが終わる一方で、管財事件は借金の経緯などを破産管財人が調査する必要があるため１年前後かかることがあります。
手続き期間中の浪費はNG行為です！
浪費が原因で借金をして自己破産する場合なのですから、手続き期間中は決して新たな借り入れや浪費をしてはいけません。裁判所は裁量免責をする際に、申し立て人が反省しているかを重要視していますので、手続き期間中に借金をしてブランド品の購入などの浪費をした場合には、裁量免責をしてもらえなくなります。
浪費による借金が原因でも自己破産するためのポイント
浪費による借金が原因で自己破産する場合は、裁判所に裁量免責を認めてもらわなければいけません。ここでは、裁量免責を認めてもらうためのポイントを解説します。
裁判所と依頼した専門家の指示に従いましょう
浪費による借金が原因で自己破産する場合、必ず裁判所の指示には従う必要があります。手続きの過程では、裁判所に借金の原因や経緯などを説明する必要があります。また、裁判所や依頼してある弁護士などの専門家の指示に従わず、説明の義務を果たさないと裁量免責は認めてもらえません。
生活態度を改める姿勢をみせましょう
裁判所は、裁量免責の判断をする際に申し立て人が反省しているかどうかも重要視いたしますので、ご自身の落ち度によって債権者へ迷惑をかけたことを認めて、生活態度を改める姿勢を裁判所に示すことで裁量免責が認められる可能性もグッと高まります。
浪費が借金の原因であっても自己破産の手続きを諦める必要はありません。自己破産の申し立てに際して費用が多くかかる可能性はございますが、ご自身の借金をすべてゼロにすることが出来ますので、返済がもう無理だと判断した場合には自己破産の手続きを前向きに検討したしましょう！
どうでしょうか、今回のコラム「自己破産は浪費が原因でもできる？そのリスクや注意点を解説します！」のテーマの解説は以上になります。
当コラムを運営する「自己破産ドットコム」では、借金のお悩みに関する無料相談だけでなく、今の月々の返済額がどれぐらい減額減るのかの借金減額無料診断を受け付けています。ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談を利用して借金問題を解決していただきたいと思います。
それでは、久我山左近でした。
